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はり師、きゅう師(鍼灸師:しんきゅうし)

更新日:

 

はり師、きゅう師とは?

はり師・きゅう師は国家資格を有する東洋医学の専門家です。また、はり師、きゅう師の両方の資格を持っている人を鍼灸師(しんきゅうし)と呼びます。はり師、きゅう師は別々の国家資格のため、それぞれの試験を受けることが必要です。同時に受験する場合、共通する科目については免除の規定があります。

 

鍼灸療法の効果とは?

WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、次のものを挙げています。

運動器系疾患 肩こり、五十肩、腰痛、頸椎症、変形性膝関節症、腱鞘炎、テニス肘など
消化器・呼吸器系疾患 便秘、下痢、痔疾、慢性胃炎、食欲不振、気管支喘息、鼻炎、感冒、扁桃炎など
疼痛性疾患 頭痛、坐骨神経痛、術後疼痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛など
循環器系疾患 低血圧症に伴う諸症状、冷え性、本態性高血圧症など
泌尿器&産婦人科系疾患 月経異常、更年期障害、逆子、不妊、インポテンス、失禁症など
感覚器系疾患 仮性近視、眼性疲労、メニエール病、耳なり、難聴など
小児疾患 夜尿症、小児神経症、消化不良など
その他 不眠症、肥満、自律神経失調症、片麻痺、顔面神経麻痺、アレルギー疾患など

 

 

はり師、きゅう師の仕事内容

はり師は、髪の毛くらいの細いはり(鍼)を使ってツボに刺激を与え、症状の緩和を行います。きゅう師は、もぐさを燃やしてツボに温熱刺激を与えて施術を行います。

はり師

患者さんの症状に合わせて、適切な場所のツボ(経穴)に金属の鍼(はり)を刺して、刺激を与えます。針は非常に細いものなので痛みはありません。

刺激を与えることで、血流のバランスなどを整え、治療を行います。

また、針に電流を流すこともあります。

 

きゅう師

はり師と同様、ツボに刺激を与えますが、針ではなく、もぐさを燃焼させることによって、ツボに温熱刺激を与えます。

 

どちらも「ツボ」を刺激するという基本の概念や、共通の技術が多いことから、鍼灸師と呼ばれるほとんどの人たちが「はり師」「きゅう師」両方の国家資格を持っています。また、日本でこの「鍼灸」が行えるのは、はり師、きゅう師と医師だけです。

 

はり師、きゅう師の勤務先

(1)鍼灸院・治療院

ストレス社会といわれる現代では、肩こりや腰痛といった慢性疾患に悩まされている人が増えています。それにつれて、治療院・鍼灸院が増え、求人も増えています。

(2)社会福祉施設

介護付き老人ホームなどにおけるリハビリテーションや、在宅ケアの一環としての寮など、福祉分野においてもはり師・きゅう師の活躍が期待されています。

(3)医療機関

はり師・きゅう師は病院やリハビリ施設でも活躍しています。

(4)美容分野

近年、健康への関心が高まりつつある中で、健康と美容を追求し活躍するはり師・きゅう師が増えています。

(5)スポーツ分野

はり師・きゅう師は、スポーツの分野でもコンディショニングやリハビリテーションの視点で活躍しています。プロスポーツの現場から中学・高校の部活動にいたるまで活躍の場が広がっています。

(6)独立開業

はり師・きゅう師の国家資格は、独立開業権が認められた数少ない医療国家資格です。自分だけの治療院を経営できるのは魅力的です。

 

 

はり師、きゅう師の給与(年収)

鍼灸院のスタッフとして働く場合、平均年収は350万円〜400万円くらいが相場だといわれています。月収でいえば18万円〜20万円ほど。あまり高い収入が望めるわけではありませんが、経験を積んでいくことで昇給する場合もあります。

鍼灸師として経験を積み、独立開業して成功すれば、雇われ鍼灸師の平均年収を超えた年収を実現することも難しくありません。また、テレビや雑誌などで紹介されるような有名な鍼灸師になれば、年収1000万円を超えることも可能です。

ただし、鍼灸の治療は保険の適用が難しいということや、自分で院を動かしていくとなれば経営の勉強も必要となります。成功は容易ではありません。

 

年齢 年収 月額給与 ボーナス
20~24歳 267.3万円 17万円 66.8万円
25~29歳 333.0万円 21万円 83.2万円
30~34歳 365.8万円 23万円 91.5万円
35~39歳 417.4万円 26万円 104.4万円
40~44歳 469.0万円 29万円 117.3万円
45~49歳 525.3万円 33万円 131.3万円
50~54歳 562.8万円 35万円 140.7万円
55~59歳 539.4万円 34万円 134.8万円
60~64歳 379.9万円 24万円 95.0万円

出典元:平均年収.jp

 

 

はり師、きゅう師の将来性

はり師・きゅう師の資格は、医師と同じ独立開業権があり、鍼灸院を開業できることが大きな魅力です。はり・きゅうが身体に及ぼす効果のメカニズムも解明されつつあり、科学的根拠のある治療法としてスポーツ医療分野や美容分野など、様々な分野で注目を浴びている国家資格です。

 

はり師、きゅう師になるためには?

はり師・きゅう師になるには、国家資格を取得する必要があります。方法としては、高等学校卒業同等以上(男女)の資格を有する者で、3年以上のはり師・きゅう師養成施設を卒業することによって、受験資格を取得し、(3年課程では3年時の2月に卒業見込みで受験することができます。)国家資格に合格しなければなりません。

 

 

はり師、きゅう師試験とは?

1 試験期日

例年:2月下旬

平成30年は、2月25日(日曜日)に実施。

 

2 試験地

(1)晴眼者 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県及び沖縄県
(2)視覚障害者 各都道府県

 

3 試験科目

医療概論(医学史を除く)
衛生学・公衆衛生学
関係法規
解剖学
生理学
病理学概論
臨床医学総論
臨床医学各論
リハビリテーション医学
東洋医学概論
経絡経穴概論
はり理論
東洋医学臨床論

※ただし、同時にきゅう師試験を受けようとする者に対しては、はり理論又はきゅう理論以外の共通科目について、受験者の申請によりその一方の試験が免除になります。

 

4.試験時間

(4-1)一般の方

  午前 午後
入室 8時20分 12時50分
説明開始 8時30分 13時
試験開始 9時 13時10分
試験終了 11時 15時10分

(4-2)聴覚障害者の方

  午前 午後
入室 8時10分 12時40分
説明開始 8時20分 12時50分
試験開始 9時 13時10分
試験終了 12時 16時10分

※ ただし、はり師国家試験又はきゅう師国家試験のいずれか一つを受験する場合は、15時50分終了。

 

5.はり師・きゅう師 科目別出題数
問題数は、年によって、多少変動する場合があります。

区分 科目 出題数
午前 医療概論 2問
衛生学・公衆衛生学 8問
関係法規 4問
解剖学 16問
生理学 14問
病理学概論 7問
臨床医学総論 11問
臨床医学各論 21問
午後 リハビリテーション医学 8問
東洋医学概論 14問
経絡経穴概論 13問
東洋医学臨床論 22問
鍼理論 10問
鍼理論 10問

 

はり師、きゅう師試験に合格するメリットとは?

高齢化が進んでいる現代の日本において、はり師・きゅう師のニーズは、今後さらに需要が高まっていくと考えられます。手術や投薬治療に体力的、精神的に耐えられなくなってくる高齢者は少なくありません。そうなると、自然と鍼灸の需要が増えてきます。今後、鍼灸師は活躍できる場がたくさんあるということです。

また、鍼灸師は保険治療も行うことができます。整体師やカイロプラクターなどは、国家資格ではなく、民間の資格の為医療行為としては認識されません。その為、保険治療も行うことができません。鍼灸院では、医師の診断書があれば保険を適用して治療を行うことができます。

一番の強みといっていいかもしれませんが、鍼灸師は独立開業をすることができます。自分の好きな場所に好きなように開業をすることができるのが鍼灸師の強みです。

 

 

はり師、きゅう師試験の合格率は?

はり師、きゅう師試験の合格率は、以下のとおりです。 

■はり師試験

年  区分   受験者数 合格者 合格率
2010 第18回試験 5,283 3,990  75.50%
2011 第19回試験 5,483 4,553  83.00%
2012 第20回試験 5,015 3,651  72.80%
2013 第21回試験 5,157 4,005  77.70%
2014 第22回試験 5,036 3,892  77.30%
2015 第23回試験 4,976 3,808  76.50%
2016 第24回試験 4,775 3,504  73.40%
2017 第25回試験 4,528 3,032  67.00%

■きゅう師試験

年  区分   受験者数 合格者 合格率
2010 第18回試験 5,262 3,939  74.90%
2011 第19回試験 5,499 4,595  83.60%
2012 第20回試験 4,996 3,498  70.00%
2013 第21回試験 5,235 4,138  79.00%
2014 第22回試験 4,998 3,946  79.00%
2015 第23回試験 4,893 3,773  77.10%
2016 第24回試験 4,732 3,550  75.00%
2017 第25回試験 4,444 3,010  67.70%

 

試験の合格に必要な学習時間はどれくらい?

どのくらい勉強をすれば合格できるものなのかは、もちろん個人の記憶力や集中力の高さによりますし、一回勉強すればすべて覚えられるくらいであれば、学校で学ぶ以外の勉強時間は必要ないと言えます。しかし、確実にきちんと長期記憶として習得するためには相応の勉強時間は必要不可欠です。独学で勉強するとなれば、試験を受けるまでに1科目につき50時間程度が必要という意見もありますが、真面目に学校で勉強しているのなら、その日に学んだことをしっかりと復習するだけの時間があれば十分だと言えるでしょう。

 

はり師、きゅう師試験の合格を目指す「おすすめの学校」とは?

学校名(教材名) 詳細

東京メディカル・スポーツ専門学校

人間の自然治癒力を引き出し、スポーツ選手のケガを予防したり、慢性的な痛みに悩んでいる人をケアできる「はり師・きゅう師(鍼灸師)」を育成。スポーツ医学やスポーツ鍼灸の他、テーピング・ストレッチ・トレーニングなどのスポーツ現場で役立つ知識やリハビリテーション技術も学び、スポーツにも対応できる力を養います。

学費:2018年度納入金(予定) 135万円 

東洋医療専門学校

高度な鍼灸の技術習得はもちろん、スポーツ・美容・福祉など本校独自のカリキュラムも豊富に設定しています。また授業以外の放課後に年間370時間以上の充実のセミナーを実施!多彩なセミナー(手技療法・スポーツ・美容・アロマ・漢方・食育など)で意欲があればどんどん学び、幅広い技術を身に付けることができます。

学費:2017年度納入金 140万円~160万円

明治国際医療大学(大学)

恵まれた施設・設備による教育環境だけでなく、豊富な専任教員による分かりやすくキメ細やかな少人数教育が明治国際医療大学の特色。そして、豊富な実習教育が用意されている。基礎医学での実験実習、鍼灸医学での徹底した技術指導と臨床実習、そして附属病院での現場教育、東西の医学を現場で学べる授業が目白押し。

学費:2017年度納入金 205万円 

日本医学柔整鍼灸専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校は、アクセス抜群の東京・高田馬場にある、柔道整復師・鍼灸師(はり師、きゅう師)を養成する専門学校です。臨床経験豊かな講師陣が、あなたを熱く指導します!!

学費:2017年度納入金 145万円

東洋鍼灸専門学校

「はり」と「きゅう」の2つに特化し、医療はもちろん、美容・スポーツ等幅広い分野で活躍できる技術を身につけます。鍼灸科は鍼灸あん摩マッサージ指圧科に比べ、「はり」「きゅう」実技の授業が240時間(3年間)と多く、臨床経験豊富な講師陣から、ささないハリや中国ハリ、子ども向け治療等多彩な鍼灸が学べます。

学費:2017年度納入金 222万円

 

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